クリスマスプレゼントにはメッセージカードを添えますか?
子どもたちへのプレゼントには絵本を添えるのがオススメ。
絵本の最後のページにメッセージと日付けを直接書いてあげてください!
絵本ならなくすことなく本棚にしまっておけます。
あとから読み返すと、とってもいい思い出になりますよ。
大人になってもとっておきたいと思える特別な本を一年に一冊贈ってみませんか?
我が家では息子が生まれた年から、毎年クリスマスプレゼントに添えて絵本を一冊贈ってきました。
メッセージを記しておくことで、その時々の成長の様子や自分たちの心持ちを残すことができます。
普段は無口な夫にもクリスマスの時だけは必ずメッセージを書いてもらいました。
高校生になった今でも息子は絵本を大切にしてくれています。
読み聞かせも大好きだったので、小学校高学年頃まで寝る前には色々な本を読んでいました。
ところが、自分で読むことは苦手のよう・・・。
本のプレゼントは今でも続けていますが、年に一冊読んでくれたらいい方です。
読書があまり好きでないことはちょっと(かなり!)残念です。
今回は、息子の本棚のなかからクリスマスにぴったりの絵本をご紹介したいと思います。
0歳から3歳のお子様へ
おやすみなさいおつきさま
作 マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵 クレメント・ハード
訳 せた ていじ
うさぎの坊やが自分のお部屋のベッドに入っています。もう寝る時間。
そばではロッキングチェアに腰掛けたうさぎのおばあさんが編み物をしながら”しずかにおし”と見守っています。
うさぎの坊やは、お部屋の中にあるひとつひとつのものに”おやすみ”を言っていきます。
かかっている絵のうしさんや、いすさん、こねこさん、とけいさんにくつした・・・。
ページをめくるごとにお部屋がだんだん暗くなり、窓から見えるお月様も少しづつお空に登っていきます。
うさぎの坊やは一番最後は何に”おやすみ”を言うのかな?
眠る前のひと時、しずかで穏やかな気持ちになれる一冊です。
おつきさまこんばんは
作・絵 林 明子
表紙のまんまるのおつきさまのお顔がとても可愛らしい絵本です。
息子が小さな頃は何度も一緒に読みました。
夜に浮かぶおうちのシルエット、その後ろがだんだん明るくなり、まんまるのおつきさまが登ってきます。
ピカピカのお顔のおつきさまにねこたちもご挨拶。
途中でくもさんにじゃまされるけど、くもさんはちょっとおつきさまとお話ししていただけだって。
子どもにとって、おつきさまってとても身近な存在です。
夜のお空に向かっておつきさまに「こんばんはー」って言ってみたくなりますよ。
幼稚園のお子様へ
ばすくんのくりすます
作 みゆき りか
絵 なかや みわ
ばすくんは、こわれて森に置き去りにされてしまった路線バスです。
なぜ置き去りになったのかは、ばすくんシリーズの最初の一冊「ばすくん」に書いてあります。
もう走ることができないばすくんは、森で動物たちと一緒に暮らしているのです。
そんな、ばすくんと森の動物たちがクリスマスを祝おうとクリスマスツリーを自分たちで飾りつけしていくお話です。
ばすくんはどこまでも心優しくて、動物たちもばすくんが大好きです。
車好きの息子は、可愛いばすくんの絵が気に入って3冊持っていますが、大人が読むとばすくんの境遇が切なくて涙が出そうになってしまいます。
クリスマスはみんなばすくんのような優しい気持ちになってお祝いしたいですね。
ばすくんと動物たちはお互いを守りあって森で幸せに暮らしています。
新しい本も出ていました。どうやら驚きの展開がある模様、ちょっと気になります。
よるくま
作・絵 酒井 駒子
酒井駒子さんのノスタルジックな絵がとても素敵です。
お布団にはいっている男の子はまだおきていて、昨日の夜の出来事をお母さんに話しはじめます。
お母さんは相槌を打ちながら男の子の話を聞ききます。
とってもかわいいくまのこ、よるくまが男の子のところへやってきて、目が覚めたらおかあさんがいないと言うのです。
男の子は一緒によるくまのお母さんを探しに出かけます。
でも、どこを探してもお母さんは見つからなくて、とうとうよるくまは涙がとまらなくなってしまいます。
お母さんはどこに行ってしまったのでしょう?
大丈夫、ちゃんとお母さんは見つかります。お母さんはずーっとよるくまのことを思っています。
子どもにとっては、夜の冒険にちょっとワクワクしてしまう絵本かな?
大人にとっては、我が子をぎゅーってしてあげたくなる絵本です。私は、ちょっとわけがありそうなよるくまのお母さんの気持ちを考えました。
そして、早く寝なさい!って言わないで、この男の子のお母さんみたいに子どもの寝る前のおしゃべりを聞いてあげようかなって思いました。
我が子の初めてのクリスマスに贈った絵本
ちいさなもみのき
作 マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵 バーバラ・クーニー
訳 かみじょう ゆみこ
この可愛らしい絵本を見つけたことでクリスマスには毎年絵本を贈ってあげたい!と思いつきました。
森のはずれに飛んできたちいさな種がちいさな芽を出し、そしてちいさなもみの木になった時、ある男の人がもみの木を見つけます。
その男の人は、ちいさなもみの木を大切に掘り起こし運んで行きます。
足が悪くベットから出たことのない、自分の息子の部屋へ飾るクリスマスツリーにするために。
それから毎年ちいさなもみの木は、冬になると美しいクリスマスツリーになってちいさな男の子と一緒にクリスマスをお祝いし、春にはもといた森のはずれに返されました。
もみの木は男の子とともにぐんぐん成長していきました。
ところがある冬の日、男の人はいつまでたっても迎えにきませんでした・・・。
クリスマスなしの冬はもみの木にとって、つめたく、からっぽ、でした。
移り変わる季節の美しさや、もみの木と男の子が一緒に成長していく様子が心に沁みます。
最後にはとても素晴らしいことが起きますよ。
ちいさな子には少し長いお話ですが、本にのっているクリスマスキャロルを歌ってあげるのもいいですね。
少し大きくなるまで読んであげたいと思える絵本です。
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